
【概要】
2022年1月8日(土)に、“中性”を自認されている漫画家の新井祥さんとパートナーであるうさきこうさんをお招きし、セクシャルマイノリティとして生きてこられた体験談を対話形式でお話しいただきました。本イベントは多様な生き方のひとつを知ることに加え、私たち一人ひとりの生き方について考えることを目的に開催されました。当日は、12名がオンラインで参加しました。
【イベントの流れ】
1.ゲスト紹介
2.新井祥さん&うさきこうさんによる対談
3.質疑応答
4.閉会
【登壇者プロフィール】
・新井祥さん
中性漫画家(ご本人Twitterより)。30歳まで女性として暮らしてきたが、染色体検査でインターセックスであることが判明。その後中性を自認し、自身の経験を綴る。代表作は『性別が、ない!』。他にも、映画『性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々』に主人公として出演。
・うさきこうさん
ゲイの漫画家(ご本人Instagramより)。新井祥さんとはパートナーの関係。エッセイ漫画『ぼくのほんとうのはなし』で少年時代の自身の実話を綴った。
【イベントの詳細】
今回のイベントはVoice Up Japan Meijiによる第11回目のイベントでした。本イベントは、多様な生き方を知ることと同時に、私たち一人ひとりの生き方について考えることを目的に開催されました。ゲストには漫画家の新井祥さん、そしてパートナーで同じく漫画家のうさきこうさんをお招きし、計1時間のイベントとなりました。
イベントは、ゲストのお二人と司会者による対談形式で行われました。主な内容は、セクシャルマイノリティとして生きること、そしてセクシャルマイノリティのパートナーとして生きることはどのようなことなのかを体験談を交えつつ具体的にお話いただきました。
他にも、同性愛者に対するより理解のある社会の構築に必要なことや日本の子育て支援の環境、政治分野におけるジェンダーバランスの偏りなどの社会問題に通ずるような話題から、ファッションや結婚をすることの意義など私的な話題にまで及びました。
当日のイベントを振り返り、参加者からは「セクシャルマイノリティに関しては、分からないことが多々あったので、イベントの参加を通じて理解を深められたと思います」との感想や「これまで知ることのなかった新たな視点を得ることができ、とても新鮮でした」との意見などがありました。また、「自分が抱える様々な悩みを解消へ導くヒントをたくさん頂きました」と振り返る声もありました。
【まとめ】
イベント参加を通じて再認識したのは、“生き方に正解などない”ということ。「こうあるべきだ」という固定観念の呪縛に苦しめられ、“自分らしさ”を見失いそうになる時があるかもしれません。しかし、幸せの感じ方や人生設計などは三者三様です。自らの生き方を既存のルートに重ね合わせることはせず、自身が掲げる目標や描く理想を追求することもまた有意義なのではないでしょうか。(筆者)
Voice Up Japan Meijiのイベントに関する最新情報は【こちら】よりご覧ください。
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