
目次
イントロ
明大祭企画のラインナップ
トークイベントについて
展示について
販売と配布について
皆さん、明大祭には足を運ばれましたか?
今年はコロナの影響が落ち着いてきたこともあり、対面での開催がようやくできた昨年度よりも多くのサークル、部活動、ゼミなどが集い、和泉キャンパスで3日間にわたり明大祭が行われました。
私たちVoice Up Japan Meiji(以下 VUJM)は、今年度の明大祭に出展し、団体としては2回目となる対面でのイベントを企画・開催しました。
明大祭といえば、明大生はもちろん、保護者の方や大学受験を控える中高生も訪れるビッグイベントですよね。
「これまで、気になる社会問題について話せる機会がなかった人たちが集える場をつくりたい」、「社会問題への気づきを持ち帰ってもらいたい」、また「私たちのように様々な社会問題に対して声を上げている団体があることを知ってもらいたい」という思いから、今回の企画はスタートしました。
(私たちのこれまでの活動については、ぜひInstagramの投稿やハイライトをチェックしてみてください!)
今年度は、和泉キャンパスのラーニングスクエア(通称:LS)の共有スペースをお借りしさまざまな企画を行いました。この記事では、私たちの明大祭企画について詳しくご紹介します!
【企画名:体験型休憩所 めいじにじいろラウンジ】
~企画のラインナップ~
体験🗣️
メンバーによる、様々なトピックに関するトーク&ディスカッションイベント
展示👁️
おすすめの本やフェムテックグッズなどの展示
販売と配布📚
ライティングチームによる「ZINE」の販売
生理用ナプキンやコンドームが入ったバッグの配布
オリジナルステッカーの配布
紙パックドリンクの配布
「トーク&ディスカッションイベント」について

VUJMには幅広い社会問題に関心を持つメンバーが集まっているのですが、明大祭では大きく5つのトピックについて、当日参加したメンバーが主体となってトークイベントを行いました。
具体的には “環境問題”“フェミニズム” “ペットのもやもや” “生理” “ルッキズム(外見が一番重要だという考え方)問題”の5つです。それぞれ2名ほどで交代しながら話をしていきました。
今回のトークイベントで心がけたのは、なるべく、来てくださる方にとって身近でかつ互いに共感しあえるような内容にすること。
まずは知識をお伝えしたい!というトピックもあり、それについては勉強会のようなスタイルをとりましたが、その他のトピックについては、メンバー自らの体験談や心に抱えるモヤモヤを共有するという形で進めていきました。

<「わたしたちの生理 もっと新しく楽しくしてみない?」について話すメンバー>
ここで、トークイベントを通じて私が感じた、VUJMの強みや良さについて触れたいと思います。
まず強みのひとつとして挙げられるのが、活動のなかに日本以外の視点を取り入れられることです。
VUJMには、日本以外の国で生まれ育ったメンバーが複数名います。トークイベント2つ目のトピックである「韓国フェミニズム」では韓国出身のメンバーが、3つ目の「ペットのもやもや」では中国出身のメンバーが、それぞれの国での事例や、これまで見聞きしてきたことについて共有してくれました。
同じ明治大学の学生であっても、これまで全く異なる文化のなかで生きてきた人たちがいるということを改めて認識できたり、日本とその国との比較ができたりと、とても有意義で貴重な機会になったと思います。
またこの記事を執筆している筆者自身、VUJM以外の団体でも活動をしており、今回のトークイベントにはそこで学んできたことを多く盛り込みました。このように、団体内で学んできたことに限らず、大学での学び、外部団体での学びなどをみんなで持ち寄り、それぞれ知識をつけて高めあえるのもまた、VUJMの強みではないかと思います。
さらに、いつもなら話す場面や相手を慎重に選んでしまうトピックについても、オープンに話せるという特長もあります。今回の4つ目のトピックである「生理」においては、メンバー自身の生理の体験、ピルを服用した・している話など、普段はなかなか話題にしないことについてもオープンに話が進められていきました。ディスカッションの際には、聴いていたメンバーも生理の悩みを共有し合うなど、相互的な学びの機会になったと思います。
5つ目のトピックでも、話し手のメンバーが、ルッキズムに敏感になった経緯について共有してくれ、メンバーそれぞれが、ルッキズムについて思っていることを共有したり質問を投げかけ合ったりと、とてもインタラクティブに進んでいきました。
これも、互いの意見を尊重すると共に、自分の意見もしっかり伝えるというVUJMの強みとして私が挙げたいポイントのひとつです。


<トークイベントの様子。一般の方も交え、ディスカッションをした回もありました>
以上、トークイベントの概要と、それを通して私が感じたVUJMの強み・良さの共有でした。次に、展示企画についてご紹介します!
★VUJMでは2か月に1回ほど、メンバー自身が企画・運営までを行う勉強会を行っています。(主に内部向け)今回取り上げたトピック以外にも、これまで様々な内容についての勉強会が開催されていますので、興味がある方はぜひメンバーとして一緒に学んでいきましょう!メンバーは常時募集中ですので、ぜひこちらの投稿をご覧ください。
「おすすめの本やフェムテックグッズなどの展示」
お借りしたスペースには、普段は明大生が自習に使えるような細長いテーブルがあり、そのユニークな形をうまく利用して様々なものを展示しました。
大きく分けて、メンバーがおすすめしたい本や雑誌と、企業に協賛をいただいたフェムテックグッズなどの2種類です。

<展示していた本・雑誌の様子。フェミニズム、LGBTQ+、ジェンダー、セルフラブに関するものなど、メンバーが愛読するさまざまな作品が並びました。>

<VUJM内で“沼にはまる”人続出...! Netflixで話題の『ハートストッパー』の原作も展示されていました。>
続いて、フェムテックグッズなどの展示のご紹介です。
その前に、「フェムテック」について簡単にご説明します。
(以下 ニッセンのサイトより引用)
フェムテック(Femtech)とは、Female(女性)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語であり、女性の健康課題をテクノロジーで解決へと導く製品やサービスを指します。
多くの女性が抱える体の悩みは、体の成長や直面するライフイベントに深く関係しており、
それらはライフステージによって異なります。
フェムテックは、女性のライフステージに沿った体のお悩みや健康課題に応じて、
6分野に分けられています。
6分野→ 月経 / 不妊・妊活/ ウェルネス / セクシュアルウェルネス / 妊娠・産後 / 更年期
今回は、フェムテックグッズのなかでも特に「サニタリー(衛生)」に特化して、企業などに協賛いただいたものを展示しました。

<「月経カップ」って聞いたことありますか?生理用ナプキンを必要としない、さらに衛生面からも、資源の使い過ぎを防ぐという面からもすぐれたサニタリーグッズとして、愛用者が増え始めています。>

<こちらは「吸水ショーツ」。経血量が多くない日であればナプキンのように付け替える必要がありません。さらに、洗って干して清潔さを保てれば何度も繰り返し使えます。>

<展示全体はこんな感じ。どなたでも自由に手に取ってみることができるようにしました。なかには熱心に本を読んでくださる方も!>
こういった展示はなかなか普段目にしないかもしれませんが、「こうしたアイテムがあるんだって〜」というところから話が広がり、より多くの人にとって生理が身近になってほしいという思いで展示しました。
生理やそれにまつわるグッズって、ドラッグストアで真っ黒な手提げ袋に入れて渡されたり、棚の下の方に置いてあったりと、まるで“タブー”のように扱われがち。公の場でオープンに語り、グッズを紹介していくような今回の私たちの取り組みが、社会全体の、生理への意識変革の一助になればとても嬉しいです。
さて最後に、当日販売や配布を行ったものについてご紹介していきます!
「販売と配布」
最初にラインナップにも書きましたが、当日は主にこちらの4種類のものを販売・配布しました。
ライティングチームによる「ZINE」の販売
生理用ナプキンやコンドームの配布
オリジナルステッカーの配布
紙パックドリンクの配布
まずは「ZINE(ジン)」についてです。

ZINEは、個人やグループで、自由な手法・テーマ・デザインでつくる雑誌のこと。
今回は、VUJMのライティングチーム(こういった記事を書くチーム)のメンバーイチ押しの記事の加筆・修正版に加え、「わたしたちの生理」と題した特集記事も載せた、24ページにわたるZINE「Our Voice is Here」を作成しました。
限定100部で販売し、一般の方が多くご購入してくださいました。まだまだ数に余裕があるので、興味がある方にはぜひいつか手に取っていただきたいと思います。
(今後、ZINEをどのように販売あるいは配布していくかは現在団体内で話し合い中ですので、続報をお待ちください。)
続いて、生理用ナプキンやコンドームの配布についてです。

様々な企業にご厚意で提供していただいた生理用ナプキンやコンドームに加え、月経カップなどに関する情報のハンドブック、私たちの活動母体であるVoice Up Japanが作成した、性的同意・性感染症・避妊・生理などに関するハンドブックなどもお入れしたギフトバッグを100袋限定で配布しました。
いきなり手渡されて戸惑った...! という方もいらっしゃるかもしれませんが、性に関する話がより身近になるきっかけになっていれば嬉しいです。
3つ目が、オリジナルステッカー(2種類)です。

ひとつは、VUJMのインスタアイコンとウェブサイトのホーム画面をデザインしてくださったりささんのイラストにメッセージを加えたもの。そしてもうひとつは、VUJMメンバーがデザインをしたオリジナルのステッカーです。
主にSNSをフォローしてくださった方に配布しました。スマホやパソコンなどに貼っていただけたら嬉しいです。
最後4つ目が、紙パックドリンクの配布です。
こちらも主にSNSをフォローしてくださった方に配布し、あっという間になくなりました...! 笑
これからも引き続きフォローしていただき、様々な社会問題を一緒に考えていくことができればと思います。

さて、長くなってしまいましたが、以上が明大祭企画のレポートになります。
この記事を通して、私たちの活動、メンバーの様子や雰囲気、関心を持っている社会問題についてみなさんに知っていただけたら嬉しいです。
今後もVUJMはSNSを中心に情報発信をしていきますので、ぜひそちらのチェックもお願いいたします。
読んでいただきありがとうございました!
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